韓国人が英語を上手に話せる理由は?小学生からの英語教育方法がすごい!

自国で開催されているスポーツ観戦で、試合終了後に韓国人のファンが外国人選手に英語で話しかけている、そんな様子をテレビで観ることはありませんか。日本人のわたし達からすれば、とても勇気のある行動と映りますよね。

英語を話せるという自負があるからこそできるのでしょう。韓国人にとって、英語はもう「第2言語」化しつつあるのです。

今回は、「韓国人が英語を上手に話せる理由は」をさまざまな視点から読み解いていきたいと思います。

目次

韓国人が英語を上手に話せる理由

韓国は外需産業を主とした経済構造を持ちます。多くの企業がグローバルな視覚で進んでおり、求めるスキルはなんといっても英語です。

こぞって英語学習に力を注ぐこととなりました。

日本人の多くが「英語が話せたらいいなあ」くらいに感じているところを、韓国ではすでに必須としているわけです。

韓国人はもともと積極的なので、覚えた英語を外国人旅行者にぶつけます。そのあたり、躊躇がないのですが、これが意外なほど効果を発揮しています。

学んだことは出力してこそ血肉となります。

ネイティブで英語を話す相手に、いわば本稽古を付けてもらっているのですね。

恥ずかしがっていては、いつまで経っても英語が上達しないというわけです。

韓国人は英語を、より効率的に学習するすべを知っています。

・隙間時間を使って、少しでも多くを学び取ろうとします。

・覚えたことは即、実践し、学習内容を完全なものにします。

・オンライン英会話を積極的に利用し、独学では学びきれない部分も補填します。

このように、英語と英語学習は韓国内での日常となっています。

多くの韓国人が英語を上手に話せる理由とは、まさに必然が産み出した結果といえます。

韓国では留学も盛んです。

留学経験が就職や昇進へと関わってくるため、積極的な人が多いのです。

行き先は英語圏全般ですがアメリカやヨーロッパは遠く対費用の面で少なめですが、行き先はフィリピン、オーストラリア、ニュージーランドなどが一般的です。

英語圏の国々へ子供を積極的に留学させたり、子供が幼いうちから母と子の親子留学という留学方法も韓国では主流です。

韓国では小学生でも英語がペラペラ?

韓国では2008年に小学1年生からの英語学習導入が開始されました。

だいたい7歳からの言語学習ということになります。

科学的にも、10歳以前から外国語を習い始めれば、ネイティブと変わらない語学力が身につくとされているのです。

韓国の小学生が、まるで乾いたスポンジが水を吸収するかのごとく、英語をみるみる身に付けていくのも納得できますね。

韓国の英語教育方法がすごい!

韓国では1997年より小学3年からの英語教育が導入されています。

小学3年で週2時間、小学5年で週3時間ほどが英語学習に当てられています。

以下、韓国の小学校で行われる英語授業の内容です。

「イングリッシュ・センター」

英語の時間になると、生徒は「イングリッシュ・センター」と呼ばれる特別教室への移動

となります。

ここは実際の英語圏を模した作りとなっています。ショッピングセンター、病院、カフェ、

空港などを再現してあって、その場へ来たかのように学習するようになっています。

教諭は2人態勢

英語教育での修士号を納めた韓国人教諭とネイティブ・スピーカーの2人が1クラスを

受け持ちます。

授業はすべて英語のみ

5年生、6年生の英語の授業は、すべて英語で行われます。

ICTの活用

英語の授業でもICT(情報通信技術)が活用されます。コンピューターなどで音声を聴か

せたり、モニターから綴りを学ぶのです。

任意参加の英語課外授業制度

週に3時間、任意参加型の英語課外授業が設けられています。もちろん、無料で受けられ

ます。

小学3年生~中学生は、群運営の「英語体験センター」に参加できる

韓国には、自治体の運営する「英語体験センター」が存在します。国内だけでなくアジア

諸国からの留学生も利用できるようになっています。

小学3年生から中学生の生徒は、無料で週に2~3日通うことができます。常時3名ほど

のネイティブスピーカーがおり、午前9時から午後3字まで英語を学ぶことができます。

引用:毎日留学ナビ

学校行事に「英語フェスティバル」が開催される

学校の行事として年に1回、「英語フェスティバル」が開催されます。英語劇、ミュージ

カル、朗読大会などが行われ、優秀な生徒は学外での大会に出場できます。

「英語キャンプ」がある

学校の長期休暇には「英語キャンプ」があります。普通の授業ではできない内容を受講で

きる、いわば「英語のための強化合宿」です。

「グローバル海外研修プログラム」制度

地方自治体が実施する制度で、8週間、カナダやオーストラリアで英語研修が受けられま

す。渡航費を含めた個人負担額は20%程度です。

まとめ

韓国は日本とは比べものにならない学歴社会です。進学、就職も熾烈で、競争が社会問題化しているほどなのです。日本でも少し前の時代は、まさにそうでしたね。

さらに、韓国企業は急速なグローバル化が進んでいて、そのために英語は必須となりつつあります。韓国人にとっての英語は、ビジネスに欠かせないスキルです。誰もが熱心に取り組み、その結果として「英語のうまい韓国人」が出来上がったともいえるのですね。

もちろん、すべてがいいことばかりではありません。小学生のうちから塾通いが一般的で、ストレスも多いといいます。小学生から英語授業が導入されたといっても、すべての子供達がついていけているわけではありません。ある調査によれば、1/3の生徒が英語力を身に付けているいっぽうで、残りの1/3は学習についていけていないという報告もあります。

「英語村」という施設も、当初こそよく機能していましたが、インターネットの発達した現在、オンライン英会話利用者が増え、運営困難となって軒並み廃業していきました。

日本でも2020年から小学生3年からの英語授業導入が開始されますが、先達の経験をうまくいかしていくことができれば、と願うばかりです。

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